  
                これからビジネスを発展させていこうとする経営者に必要な能力としては、どのようなことが重要だとお考えですか? 
                 ----山口 
                  先見性と決断力が一番大切なことだと思います。ただ、それらはきちんと経験と知識に裏付けられたものでないといけない。先見性は、色々勉強したり経験していないと生まれてこない気がしますね、空想とは違うんですから。色んな事を知ってないと、どういうことで、どういう時に、どういう予測ができるのかと、考えられないでしょう。また、決断というのも、闇雲にしているのではなく、自分なりの判断力で確かめて決めることが大切です。私も新しい事業を立ち上げてきたので、大胆な決断をしたと言われることもありますが、みんなには見えないところでいろいろな要素を検討して決心してきたんですよ。大胆に見えながらも、細心の注意をしながら、決断しなければいけません。失敗を恐れずに、ベンチャー精神を持って進んでいくことと、意欲的に勉強して将来を見据えていくことが必要でしょう。 
                 
                 なかなか難しいことですよね。では、ベンチャーとして成功するためのヒントというか、ポイントのような点は何か思い当たるところはございますか? 
                ----山口  
                 社長が決断するということは、社長が全責任を取るわけですから、先程言った先見性と決断力をきちんとしたレベルで持っていることが最低条件でしょう。強引なことばかりをするだけでなく時間をかけた方がいいこともあるし、無理したらダメな時もあるでしょ。そしてもうひとつは企業経営も人間のすることなんですから、最終的には人間性の勝負になるところがあると思います。人間的に信頼できる人に、人はついてくるものです。理性だけで引っ張っていくだけでなく、人としての情を持っていることも大切なことだと感じています。 
                 
                 それでは最後に山口さんの座右の銘をお聞かせください 
                ----山口 
                 私は「七転び八起き」という言葉がわかりやすくて、いい言葉だと思います。難しく言えば「不撓不屈」かな。私自身もビジネスでいろいろなことを経験しています。転んだことや大変だったこともありますよ。でも、その度に起き上がってやってきました。それこそがベンチャースピリットにつながると思います。 
                 
                 
                ----どうもありがとうございました。
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